百花ミツ
梅雨の晴れ間に
初めての採蜜
一年前に置き始めた一つ目の巣箱
蜂たちがコツコツと巣造りをして
おすそ分けを頂くのに
十分な大きさになっていた
蜂の先生曰く
西洋ミツバチは 養蜂家の意のままに
沖縄から北海道まで
花を求めて
巣箱を移動しながら
採蜜をしている
一方「森の自由な住人」といわれる
とても環境に敏感で
自分たちに合わないと
巣箱から逃去する
人間の意のままにならない
寄り添い その生活の一部を
手助けすること
それが絶滅を囁かれている
ニホンミツバチと共生するには
大切な意識
という
野生(自然巣)のニホンミツバチが
減ってきている理由は
農薬やアカリンダニなど
様々な要因が考えられている
ニホンミツバチとくらし始めて
ますます自然環境に
想いを巡らすようになった
蜂の視点を想像してみる
蜂が飲める水
蜜源になる草花、森
そしてその根元となる土の環境
習性上 さまざまな花から
蜜を集めるため
採蜜の季節、地域によって味が違う
巣箱ごとのオリジナルブレンドになる
「百花蜜」といわれる由縁
作業を無事に終え
蜂さんたちにお礼を言い
縁側でお茶をいただく
複雑な蜜の味に酔いしれながら
ニホンミツバチの奥深い世界を
先生と語り合う