お山くらし日記

八ヶ岳南麓のくらし

To bee , or not to bee , that is the question.

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梅雨が明けてから

サンサンと陽光が降り注ぐ日々

 

長雨で十二分に水分を蓄えた地中から

一斉に草たちが成長を始めた

 

梅雨の最中 蜂の巣箱の一つから

蜂さんたちがある日突然 逃去した

 

前兆としては

さなぎの死骸が2日間ほど続けて

10匹くらい落ちていた

 

地元で30年以上

ニホンミツバチの養蜂をされている長老と知り合ったので

その方に訊ねると “蜜源が十分でないからだね“ と一言

 

巣に集められた蜜は蜂が育つための大事な食糧

食糧難になってくると

弱いサナギから犠牲になっていくらしい

 

ごめんね サナギさんたち

 

巣箱が一つから三つに増えたのに加え

長雨で蜜を取りに行けない期間が長かった

 

そして 夏の時期が一番蜜源が少ないので

“ここでは生き残れない“と判断すると

新しい居住先を探して 一斉に移動する

 

ミツバチが安心して

いのちを繋いでいけるように・・・と

想いを巡らすと

我が家の庭はもちろん周辺の環境も重要

 

森の木々から多くの蜜を得るので

森の整備も欠かせない

 

 

ニホンミツバチと共に暮らし始めて

「ミツバチ」と「ハチ」の違いを知った

 

日本語ではミツバチもスズメバチも「ハチ」だが

英語では区別されている

 

日本ミツバチ・西洋ミツバチ・クマバチなどの

花バチを 「bee」

 

スズメバチアシナガバチなど捕食性の

狩バチは「wasp

 

花バチは巣を脅かすような危害を加えない限り

普段は刺さない

 

一方スズメバチアシナガバチ

巣の周りに近寄ったり

顔の周りに来た際に手で払ったりすると

危害を加えられたと判断して

刺してくる時もある

 

 日本では「蜂」と名のつくものは

往々にして狩バチのイメージが強くて

「蜂」イコール危険というイメージがあるのかもしれない

 

ご近所の方達には

事前に違いを説明して

“刺さないからね〜“とお伝えしておいたので

 

“お宅のニホンミツバチちゃんたち

うちの庭に来てたよー“

 

“シロアリの駆除の薬を撒くけど

ミツバチちゃんたちは大丈夫かしら?“

と気にかけてくれるようになった

 

ご協力いただいているお礼に

先日採蜜した蜂蜜をお配りした

 

皆さんに見守られながら

蜂さんたちは今日も

元気に飛び回っている

 

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